超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


SPONSORED LINK

webで書くことに思うこと。

f:id:yuki_2021:20170402213457j:plain:w300


ブスの本懐

ブスの本懐


今日は図書館に行って本を借りてきたんだけど、上記の本が凄かった。この作者のカレー沢薫は漫画家である。女性らしいが完全に女を捨ててる。容姿が不自由な女性の方(炎上が怖いのでこの表現にさせてもらう)に対するコラム集である。僕も非モテ属性の男子なのだが、カレー沢氏の業の深いコラムを読むと訳も分からず「甘っちょろくてすいません」と土下座してしまう。僕は別にフェミではないが、現代社会で女性は間違いなく男よりも辛い生き方をしていると思う。ましてや容姿が不自由な女性の方の苦労はただ事ではないだろう。


あとがきを一部引用させてもらう。これでも酷い部分にくらべるとまだ控えめな部分を引用している。

この連載が始まってから半年以上、週一ペースで「ブス」という言葉を必要以上に書き続けたのだが、「ブス」と1回タイピングするごとに自らの徳がガンガンに下がっていくのを感じたし、最終的に「このコラムを書いたせいで確実に地獄行き」と確信するまでに至った。
よって、死後どうしても地獄に行きたいという方には、半紙に筆でひたすら「ブス」と書き続ける逆写経をオススメする。
やはりそれほど、「ブス」という言葉に込められた言霊は強く、キリストが「自分にブス要素が一切ないと思う者のみが、このブスに石を投げよ」と言ったのも頷ける。「ブス」という言葉は、自分に使うならまだいいとして、決して他人に言ってはいけない言葉なのだ。


この本に書かれているコラムは本当にエゲツない。女性の残酷な部分を必要以上に煮詰めた内容となっている。強い言葉で心を抉る文章なのよ。人によっては激怒するだろうなぁ。ネットで連載していたらしいがよく炎上しなかったものだ。まぁこれに反応したら負けという部分が無いわけでもないから、読んだ女性はみんな我を殺して微笑んでいるのだろう。その場面に立ち会わなくて良かった。ただでさえ女性恐怖症気味で非モテと言って逃げ回っている僕がそんな戦争に巻き込まれてしまうと、EDやらガチホモにクラスチェンジしてしまう可能性もある。長男の長男だしな、僕で一族を途絶えさせてしまうわけにもいかないのだ。


しかし、このカレー沢氏は文章がうまいなぁ。自虐的な罵倒芸なんだけどバリエーションが豊富。ネット出身のライターは文章は中途半端なタイプが多いんだけどな。例えば、はあちゅうは何を勘違いしたか自称・作家を名乗り総ツッコミを受けるという激痛な行為に及んだ。


togetter.com


はあちゅうは本出してるし作家でもいいとは思うんだけどね。印税貰ってるなら一応作家じゃない?でも、あの文章力ではあちゅうが作家を自称するんだったら僕が自称・文筆業名乗っても良い気がする。ブログで些細だけど収入は貰ってるからな。文章で金を貰う人はみんな文筆業だろう。自称するのは自由である。だけどまぁ、僕はブロガーというのにもそれなりにプライドを持ってやっている事だからな、そんな他のブロガーに失礼なことはしない。


また、自称・文筆業を名乗るには僕の文章ってのは中途半端な気がする。ブログ書くにしてもセンテンスごとに内容がまちまちな文章ばかり書いてるしな。もうちょっとまとまりを持った文章を書かねばならんなぁとは思っているんだよね。長いだけで文章自体は汚い文体になってる。毎日の1エントリー2000字縛りのせいで変な癖がつかないか心配なんだよね。文章の勉強のためにブログを書いているのに文体を歪めていてはどうしようもない。


文章の勉強をするためにはどうすれば良いんだろうな?僕は良質のインプットとアウトプットの両輪を回すことだと思っている。最近、ブログはきちんと毎日書いているからアウトプットは十分なんだが、読書とかのインプットが不十分という珍しい状態に陥っている。この状態はブログのネタ切れという現象で現れてくる。なんかさ、文章を書いていても語りたい心の圧力みたいなものが低いレベルで推移しているんだわ。ブログ書くのは慣れたのでなんとなくで文章は綴れてしまうのだが、読んだ人を納得させるだけの内容を含まない文章になってしまう。最近書いているのは上っ面のエントリーばっかだとおもう。読書を増やさんといかんなぁ。読むにしてもネット上の文章ってのは薄いからねぇ、紙の書籍を読んだほうがいいのさ。なおかつ、自己啓発本みたいなそれこそコピペで書かれているような薄い文章ではなくて、ある程度、深い含蓄を含んだ古典とかを読んだほうがよい。


書き続けているとアウトプット自体は難しくないという感覚になる。だけど、深い文章を書くためにはあえて書かないという選択も必要なのかもしれない。もうちょっと考えんといくまい。

プライバシーポリシー免責事項