煙草吸うんですよ、僕は。しかも結構なヘビースモーカー。世の潮流に逆行する阿呆臭さ、時間の無駄、金の無駄。何をとっても良いことがない習慣である。はてなを見る限りでも喫煙者の世間での立場は悪い。士農工商穢多非人はてなー喫煙者。はてなーで喫煙者でなおかつ精神障害者の僕は三重苦である。しかしながらはてなのタバコ嫌いはいささか度を越している気もするけどね。フィリピンのドゥテルテ大統領が国内を全面的に禁煙するという強権発動をしたときに、「喫煙者は皆殺しにしろ」だの「日本も見習うべき」というようなブコメが並んでるのを見た。大丈夫かコイツラと率直な感想を持ったものだ。一応、民主国家ならさ、犯罪の範囲に入らなければ言動の自由は守られるべきだ。ドゥテルテがヤバイのはナチス・ドイツみたいに徐々に犯罪者や国民の弱い層から制限を増やしていきそうなディストピア的発想であろう。これは突っ込まないと不味い。
主題は禁煙である。別に長生きはしたくないんだけどね。精神障害者である故、死には親和性がある。でも苦しんで死にたくはないからな。ピンピンコロリが一番いい人生だろう。しかしながら、目減りする銀行口座を見て、何を減らせるかと考慮してみたところタバコ代が一番高い事が分かった。止めよう止めようと思って自分だけで禁煙を試みた。ガム噛んで見たりフリスクを箱買いしてみたりしたが、禁煙しようとすると恐ろしいほどのイライラが襲ってきてね、３日と続かない。２年前に禁煙外来に行って１年ほど禁煙していたんだけどね、精神科デイケアで何もすることが無くなったから煙草に手を出してしまった。一旦始めたら止められないの。恥を忍んで、また禁煙外来に行くことにした。
禁煙外来は２度めだからスムーズに済むだろうと思ったら、精神疾患で薬を飲んでいる人は紹介状を持ってきてくださいと門前払いされてしまった。確かに精神薬も禁煙薬も脳に影響する薬だからな。ニコチンパッチなどなら影響は少ないかもしれないが、現在の禁煙外来の主流はチャンピックスという薬である。チャンピックスはドーパミン受容体に作用する薬なので、統合失調症の抗精神薬とはもろに効果がブッキングする。精神科の主治医にも大丈夫と言われ、禁煙外来の医者にも問題なしといわれたので飲んでみるが、妄想がでるとかアカシジアが出るとかしたら速攻で止めるつもりである。
統合失調症の当事者が禁煙外来に行く時はチャンピックスは要注意である。うつ状態になったり、自殺をしてしまうなど結構怖い副作用がある薬である。抗うつ剤のSSRIとおんなじ構造を持った薬らしい。なんかやだなぁ急に攻撃性が増して暴走してしまう可能性もあるわけか。前に飲んだ時は統合失調症の発症前だったから大丈夫だったけど、いまはロナセン飲んでるしなぁ。副作用は気にしすぎなぐらいでちょうどいいかもしれない。
それ以外は特に変わったことはなかったね。禁煙宣言書を書かされて、呼気の一酸化炭素含有量を計測された。僕の計測値は１０～１４本でミドルスモーカーといったところ。チャンピックスを飲み始めて一週間は薬の試用期間。この間は普通に煙草を吸ってい良い。一週間後から薬を増量していって、本格的に禁煙を始める。チャンピックスは以前も飲んでいたことがあるから分かるが、本当に煙草を吸わなくても大丈夫な身体になる。
あとは習慣的なものである。朝起き抜けの一本や、食後の一本などで精神的な安定を得られているなどの人はここがつらい。禁煙外来の医者に言われたことだが、禁煙には３の付くものが多いという。
- 「３分間」煙草を吸いたくなっても３分間我慢すれば吸いたくなくなる。
- 「３日」禁煙を始めて一番のストレスのピークは３日目である。
- 「３ヶ月」このラインを超えると禁煙は成功に近い。だが、脳は喫煙の快楽を覚えているから再発する可能性もある。
- 「３年」三年を過ぎると脳が煙草を吸って快楽を得ていた経験を忘れる。ここまできて本格的に禁煙は成功である。
僕は１年は成功していたんだけどね。３年までは継続できなかった。今度こそは禁煙を成功させるつもりである。このブログにも禁煙記録を付けておこうかな？ まぁ読者諸氏は僕の禁煙日数など興味ないだろう。ローカルの日記にでも記録しておこうか。
