超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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「レールに沿って生きる」という生き方について。

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さて、週末の花金だ。酒をちびちびと飲みつつ、はてブ巡回などを行っていると派手にはてブを集めているエントリーを見かけた。

 

yuki-season.hatenablog.com

 

一読して爆笑し、二回目読んでみて真顔になり、三度読んで渋々今日の更新で取り上げることにした。

 

なんだろうね、またプロブロガーというネットワークビジネスの被害者を見ることになってしまったよ。こんな風に「ブログで食っていくために会社を辞めました!」という人はそんなに珍しい事ではない。今回のケースでは18歳で起業するために大学を辞めますって人だけど、ブログで100万稼ぐのは簡単と言っている辺りどこかのブログ塾などに誑かされているのだろう。(軽く調べた所では「八木仁平のブログカレッジ」の生徒らしいね)

 

まぁ、これを一読した所、僕のfeedlyの『ヲチ専用』ディレクトリが潤うだけで、完全に他人事なんだけど、18歳というのはあまりにも若すぎる。人生の苦楽をまだ一寸も味わっていない若者が質が悪い思想に浮かされて、人生を踏み外すのを見てニヤニヤと笑うのはあまりにも非道であろう。

 

ちょっと彼の主張を取り上げて考察するとしよう。

 

「レールに沿った生き方」をしてきた18年の人生を振り返り、人の目を気にするだけで本当の生き方を出来ていなかったと反省する。

 

僕にとってはそれがそんなに悪い生き方でもないと思うんだけどね。他人に縛られながらでも吹奏楽を渋々と続けていくことは本人にとっては苦々しい思い出だろうが、十分「青春」していると思うんだけどね。あとあと振り返ってみて、あの頃あんなことあったなといういい思い出になると思うよ。僕の高校時代なんて自意識過剰に囚われて、図書室でひたすらランボーやらユゴーフランス文学を一人で読んでいて、そんな自分がカッコイイと完全に高二病を患わせた生き方をしていたよ。まだ若くて、経験を他人と共有する機会が少ないだけかもしれないけど、傍目から見てそれは十分に良い経験だ。

 

大学にいてもなにも学ぶべきことがないと嘆いている。

 

大学はねぇ、ぶらぶらと遊ぶことの貴重さを学ぶべき所だよ。1流大学じゃなきゃ駄目だとバカにする奴もいるけど、そいつは学歴コンプを拗らせているだけの意識高い系バカだ。なんというかね、モラトリアムの重要性ってやつがあると思うんだよ。大学生の4年間に仲間を作って酒飲んでバカやって遊ぶって事が後々になって貴重な人生の時間だったと思い返す事があるんだ。無論、大学の講義で学ぶこともある。レールの敷かれた人生だとバカにするかもしれないけど、体系付けられた学問を自分から望んで学べる時期ってのは社会人になってからは無理だ。資格だとかプログラミングみたいな瑣末な知識は社会人やりながらでも学べるが、それが歴史的にどんな位置付けをされている学問かと先達に教わることが出来る機会は学生のうちだ。

 

「カッコイイ社長になりたい!」ってテレビのドラマを見ていて、そうふと思ったんです。

 

その情熱は応援したい。皮肉じゃないよ。そんな風に会社を建てたいという考えは否定すべきではないと思うんだ。実際にベンチャー企業を立ち上げて、成功している社長さん達ってのは大学生のうちから起業をしようと考えていた人が多いと知っている。でもね、起業自体は大学生の身でもできるんよ。大学生の身分を捨てて、退路を断って起業するというのは潔いと見えるかもしれないけど、つぶしが利かない自殺行為だ。大学生のうちに起業をして利益が出てくるようになってから大学をやめると言う風な考え方は出来なかったかな? オッサンは君の将来が心配なのです。

 

総論。「レールに沿った生き方」とはそんなに不味い事なのか?

 

人生は長い、挑戦する人もレールに沿って生きる普通の人もいるだろう。挑戦する生き方はカッコイイかもしれないが、保証が何にもない生き方だ。自分は十分に準備して勝算のある勝負だけを選んで生きているというかもしれないけど、人生万事塞翁が馬。何があるか分からない。レールにそって安全策を取りながら生きていくのはカッコ良さはないけど、確実な生き方だ。
例えば、普通に生きていても100人に一人は統合失調症に罹る。僕はその負の宝くじを引いた一人だ。生活でだすお金が全く無くなってどうしようかと思ったが、会社に勤めていた時期の傷病手当金で随分と救われた。フリーで生きるということは保証が全く無い人生だ。クレジットカードも作れないし、銀行から融資なども受けられない。多分、君が想像するより遥かに過酷な生き方だ。鬱などになって潰されてしまっても助けてくれる人は誰もいない。

 

さて、君はまだ若い。若いというのはまだ可能性があるということだ。老婆心ながら長々と書いてしまったが、君の人生は君の判断で決まっていく。学生をやめて起業というのもいい経験になるだろう。だがね、世の中にはそんな純粋な情熱を食い物にして生きている悪霊みたいな連中もいるのだよ。批判的な意見も聞き入れて、冷静になってよく考えて欲しい。

 

hagex.hatenadiary.jp

 

読者諸氏へ、世の中にはこんな連中もいるのです。

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