超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。


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人は何のために働くのか?


すき家ゼンショーの「第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ」がまるで牛丼売ってる蟹工船 : 市況かぶ全力2階建

 

ゼンショーに第三者委員会が調査に入ってレポートを発表していました。一読して絶句。いや、おぞましい。こりゃ蟹工船の例えが甘く見えるぐらいだ。

 

一日16時間労働の月一休みで500時間労働。過労で交通事故を多発、親に説得されて何とか辞める。わけがわからないよ。いやマジで労基局は何やってたんだ? これは間違いなく放置していれば過労死が発生する環境。外食産業はブラックが多いとはいえ、これは看過していた行政に責任がある。今回は第三者委員会の調査で発覚したから良かったものの、一連の鍋問題からのワンオペ問題視がなかったら今でもこの労働環境を継続していたと思うと空寒い。ブラック企業といえばワタミなのだが、これからはゼンショーも代表格に上がるのだろう。労働者を奴隷のようにこき使うブラック企業は駆逐されるべきだ。twitterやらfacebookやら気軽に他人に情報を公開できるツールがあるのだから、ヤバイ企業はみんなで内部告発したら良いと思う。

 

さて、こんなブラック企業は駆逐されるべきと書いたけど、僕は労働自体は意味があるものと考えている。生きていく上では仕事は欠かせないものだと思う。無論、ブラック企業の様に労働者を最初から使い潰す目的で雇用している様な企業は潰れてしまえばいいが、それでも、現代社会で働く人間ならばきちんと会社に所属して働いていなければならないと思うのだ。

 

現代社会で生きていくにはお金がいる。労働の対価としてお金は手に入る。労働の目的はお金であることも否めない。しかしながら、人間が生きていくために必要なのはお金だけではない。人間には目的がいる。企業で働いて社会に貢献することは、一番ベーシックな人生の目的になると思うのだ。

 

一時期、仕事を辞めてニート状態になっていた時期があった。貯金や失業保険で、ある程度の期間は働かなくても大丈夫な状態にあったのだが、一ヶ月間ぐらいで精神が耐えられなくなった。何も目標を持たずに無為な時間を過ごすのは、普通の人間にとっては非常に苦痛である。趣味に生きるってのも可能ではあるが、社会と断絶して孤独に生きていくのは未来を考えた時に凄まじ絶望感を受ける。

 

どこかの企業に所属して日々勤めるというのは、面倒臭かったり疲れたりはするけれども、安心感は得られるのである。人間は社会的な生き物である。やはり、本能を無視して一人で生きていくのは、いずれ立ちいかなくなる。ある程度のストレスは必要な物なのである。

 

自分の人生を全部会社に預けてしまう終身雇用制はすでに崩壊しているので、会社に入ってしまえば一生安泰とは言えない。だけれども、どうにかして仕事を見つけ、社会に所属する事はまぁ、人間にとっては必要なことなんでしょうね。

 

これは全ての人に適応する考えだとは言わない。障害などを持って働きたくても働けない人だっている。そんな人をカバーするのが行政や福祉の仕事なのでしょう。理想論を言えば、そうやって網の目から漏れる人を完全にフォローするのが我々が社会を作る目的なんである。

 

だけどまぁ、ゼンショーにせよワタミにせよ社会貢献を社是として掲げていたのは興味深い。おそらく、それらの社会貢献の考えは個人の中では正しい物だったのだと思う。だけども世間と折り合いを付けずに、自分が思うことだけを実現するために権力を行使した時には、労働者を搾取するブラック企業として現れてしまったのだろう。

 

ま、長々とキーボードを叩いてみたけど、正しい答えを見つけるのは難しい。全ての人に対する最適解を見つけるのは不可能なんじゃないかと思う。ただまぁ、僕の考えとしては、現代人にとってどこかのグループに所属して、社会とコミットするのは必要。だが、そこがブラックならば即座に逃げろとおすすめする。

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